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  • 執筆者の写真染川千惠

「人は見た目が9割」の見た目は何を指す?

更新日:3月6日


2月19日発売の新刊『色彩の力 “売れる”は色でつくれる』の著者、染川千恵さんが、ビジネスに意外と影響を与えている「色」について、さまざまな角度から解説(全2回)。前編となる今回は「人は見た目が9割」を色から考察します。



見た目の印象は色で決まる


「人は見た目が9割」と言われることがあります。このテキストでは、ビジネス面から少し掘り下げてみたいと思います。パッと見た初対面の商談相手に覚える印象は、いったいどこからきているのでしょうか?


第一印象が大事。清潔感が大事。姿勢や表情が大事……いろいろ要素はありますが、人の印象が決まるときに、五感の中で一番大きく影響しているのが視覚情報です。そしてその視覚情報の内訳は色、形、質感。


この3つの中で最も影響力が大きいのが色なのです。声を聞く前に見た目。そして、スーツのデザインよりもスーツの色が大事。こういうことなのです。つまり、「人の見た目が9割」が大事だとして、最初に気をつけるべきポイントは色と言うことができます。


第一印象を損なってしまうと、その後の関係性の構築に大きな時間が追加でかかってしまいます。ビジネスシーンではなくとも、対人関係を良好に築く上で、印象が良いに越したことはありません。雰囲気が暗い。話しかけづらい。いつも怒っている。このようなマイナスの印象を持たれがちであれば、それは姿勢や話し方の前に、身につけている色に問題があるのかもしれません。



婚活=ピンクは絶対に正しい?


婚活で良しとされるピンク色。婚活中、ピンク色の服を着るようにアドバイスを受けた人は少なくないのではないでしょうか。私もこのアドバイスによるご相談の声を多く聞いてきました。


たしかに、ピンクは女性らしくやさしいイメージを思い浮かべやすい色です。でも、それは似合うピンクを着ているときのことであって、どんなピンクでも同じようなイメージが持たれるわけではありません。たとえば、次のAとBのピンクを見て、どちらが「明るいピンク」だと思いますか?



答えは、Aです。しかし、私がセミナーや講演でこの話をすると、実に4割はBを明るいと答えます。


そもそもピンク自体が似合いづらい人もいます。そして、ピンクを着ることが苦手な人もいます。こんなときにピンクを着ても、あまり良い効果は期待できません。似合う色は本当に人それぞれです。プライベートでもビジネスでも、似合う色を身につければ勝率は上がります。目標にたどり着くスピードは速まります。私はそんな人をこれまでたくさん見てきました。


あるとき、保険会社に勤めるAさんが、同じチームの部下Bさんを連れてきてこう言いました。「とにかく頼りなく見られます。お客様の信頼を得られず、契約をいただけません」。そこで、普段の写真を拝見したところ、なるほどなるほど……たしかにBさんは信頼を感じてもらいにくい色ばかり身につけていました。スーツも眼鏡も靴もバッグも。


そこで、信頼感が高まる服や小物の色をアドバイスし、それらが手に入るお店もお伝えしました。ひと月もしないうちに、Bさんが2件の契約をまとめられたという報告を聞きました。そこにはBさんの写真も同封されていましたが、ガラリと人が変わったようなBさんの姿がありました。


何気なく選んでいる色が、対人関係やビジネス成果に影響しているとしたら、あなたはどう感じるでしょうか? 出会いや紹介の数、売上や成約件数が自分の色使いを変えることで変わるとしたら? 変えてみたいとは思いませんか?


着る服だけではなく、商品や空間、広告や販促物などなど、色が使われているところは無数にあります。でも、何より早く変更できるのは自分が着る服です。そして、女性はメイクもすぐに実践できます。




自分が使う色から変えてみる


まずは自身が使う色を変えてみてください。自分の普段の選択を一度横に置いて、目的に合う色を使ってみてください。可能であれば、プレゼン資料や販促物、POPに各種媒体、店舗や事務所の内外装などもぜひチャレンジしてみてください。


すると伝わり方が変わります。人が受ける印象が変わり、そこからの期待感や想像にも影響を及ぼします。トレンドカラーの情報に惑わされず、目的に応じた色を選ぶことが大切です。そのためには、色の基本的な役割や効果を知るところから始めましょう。


色をえらぶときにセンスの良しあしが取り上げられますが、決してそれだけではありません。色の世界にはルールがあり、そのルールを知れば、誰だって目的に応じた色が選べるようになるものです。センスよりも理論です。私たちは色の理論をきちんと学んできていません。ですからセンスという言葉で片付けられがちですが、色は意識をして選別するほどに見分ける力も選ぶ力も高まっていきます。


あなたの着る服の色は本当にその色でいいですか?

心身を休める部屋の色は?

会社のデスク周りの文房具の色、名刺ケースの色はどうですか?

作成している資料の色使いは適切ですか?


私たちは毎日色に囲まれて過ごしています。一度立ち止まって、ご自身が選ぶ色について観察してみてください。改良の余地があるはずです。それはつまり、ビジネスを向上させる余地があるということです! 次回は最低限押さえておきたい基本を紹介します。



 

染川千惠(そめかわ・ちえ)

カラーコンサルタント/株式会社スタイルクリエーション代表/一般社団法人設計カラーコンサルタント協会代表理事/業界歴17年、受講者数35万人以上、色彩理論研究20年。


※書籍の紹介はこちらから

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