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【初心者も安心】学芸員に聞く! はじめての「ゴッホ展」


フィンセント・ファン・ゴッホ 《黄色い家(通り)》 1888年9月 油彩、カンヴァス 

72×91.5cmファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵 

©Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)



9月18日より東京都美術館で開催中の「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」。ゴッホという超有名な画家の展覧会とあって、会場は連日、多くの人でにぎわっている。実際、「夜のプロヴァンスの田舎道」や「黄色い家(通り)」など、そうそうたる作品も多く展示されているという。そんなにすごい作品を生で見られるならば、ちゃんとした作法で鑑賞してみたい。そして理解してみたい(教養も身につきそう)。そんなわけで、東京都美術館の大橋菜都子さんに、初心者でも120パーセント楽しめるコツを聞いてみた(ブックガイド付き)。



ゴッホって何がすごいの?


――連日、たくさんの人が訪れていますが、ゴッホは数ある展覧会の中でもお客さんを呼べる画家なんですね。 


そうですね。当館は「アートへの入り口」という方針を掲げ、さまざまな美術を紹介していますが、なかでもゴッホは幅広い年代の方に親しまれています。実際、本展は緊急事態宣言下の中で始まったにもかかわらず、多くの方にお越しいただいています。


――そもそも何がゴッホをここまで有名にしたんですか?


日本でも知名度が高いのは、教育課程のどこかで目にしたことがあるだけでなく、実際の作品をご覧になっていなくても、フィクションの分野で触れている方も多いからだと思います。耳切り事件をはじめ、37歳という若さで自ら死を選び、そして死後、評価を得て……というドラマティックな生涯なので、映画や小説などのモチーフになりやすい。だから、特に美術に興味がなくても、作品よりも先に人生を知り、名前を知り、興味をもってくださる方が多いのだと思います。


――「夜のプロヴァンスの田舎道」や「黄色い家(通り)」といった有名な作品は、どういう点で代表作になったんですか?


ゴッホの作品は2000点ほど残っているのですが、その中でも、「夜のプロヴァンスの田舎道」や「黄色い家(通り)」はその時代のゴッホの表現の特徴がよく出ていて、完成度も高く、代表作と言える作品です。


ゴッホの作品には色使いや筆のタッチ、または彼の人生など、さまざまな魅力がつまっていて、どの作品を好きになるかは人それぞれですが、どの作品が代表作となるのか、絵の良しあしは時代が決める部分も大きいと思います。


作品そのものが持つ力はもちろんありますが、ゴッホは生きている間はほとんど評価されていないというのも事実なわけで、いい作品というだけでは人気に火はつかないところもありますよね。


――生きている間に評価されなかったのが不思議……。


その時代では比較的新しい表現をしていたこと、そして発表の場も限られていた段階で亡くなってしまったことも大きいと思います。ゴッホは37歳でしたから、その先ももっと作品を発表していたなら、より多くの人の目に触れて、評価されたかもしれないですね。


――人や風景、静物などいろいろなモチーフの作品があります。得意なジャンルはあるんですか?


時代によって変わりますね。オランダ時代と言われる初期は農民や労働者など身近にいた人々の生活を描いた作品もありますし、南フランスのアルルに移ってからは、目の前に広がる美しい田園風景もたくさん描きました。また、ゴッホはもともと人物画家になりたいと言っていて、肖像画や自画像もたくさん残しています。


――何を描いてもうまい?


うまい、へたという言い方って、実は少しむずかしいんです。魅力があるという言い方が正しいかもしれません。ゴッホは正規の美術教育を受けていないので、デッサンがくるっていたり、遠近法がちょっとおかしかったりする作品もあります。目で見たものを、まるで写真のように描くこと(写実的という)がうまいという意味なら、決してうまいわけではないんです。実際、「黄色い家(通り)」でも人の描き方は適当だったりします。


多くの人が感じる魅力を一つ挙げるとすれば、色彩のバランスだと思います。「黄色い家(通り)」の黄色と青色は補色、反対色と言われるんですけど、引き立てあう色なんですね。そうした色の持つ表現力に関心を持っていたようです。


大橋菜都子(おおはし・なつこ)さん。東京都美術館学芸員。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。東京都江戸東京博物館学芸員を経て、2011年より現職。これまでに、「ゴッホとゴーギャン展」(2016年)、「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」(2018年)、「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(2019年)などを担当。専門はフランス近代美術。



予習はいる? いらない?


――今回の展覧会で、最大の特徴はなんですか?


ゴッホ展はこれまでも開催されてきましたが、今回はヘレーネというコレクターに焦点を当てたのが一つの特徴になっています。夫のアントンの経済的、精神的な支えもありましたが、ゴッホの作品を収集して美術館まで設立するというのはなかなかできないことです。特に20世紀初頭は、女性はまだまだ動きがとりにくい時代でしたから。


また、ただ好きで集めるだけであれば、別に美術館をつくる必要はないですよね。屋敷の中できれいに飾り、自分だけが楽しむことだってできたと思うんですけど、彼女は自分がすばらしいと思った、心のよりどころになった芸術をみんなと共有して、後世に伝えようと奔走しました。そのおかげで今、21世紀の日本でこれだけのゴッホ作品を楽しむことができるのはありがたいことですよね。


フローリス・フェルステル 《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》 1910年 

油彩、カンヴァス 65×49 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


――やっぱりそういう情報も含めて、予習ってしたほうがいいですよね。


あまり美術館にいらっしゃらない方なら、美術館について予習するのはいいと思います。まず美術館がどこにあって、チケットはいくらで、特にコロナ禍の今は入場が日時指定予約制なのかどうかなど。せっかく休日に楽しもうと思っていたのに、展覧会にたどりつくまでにストレスを感じてしまってはもったいないですよね。まずは自分が心地よく展覧会を観る準備としての予習は大事だと思います。ただ、作品に関しては、人によっては予習ゼロでもいいと思います。


――え、いいんですか!?


はい。無理やり知識を入れていく必要はありません。無理に気負ってしまうと、行くのがめんどうくさくなってしまいませんか。たとえば映画を見ようと思ったとき、どこまで下調べしていくのかと似ていますね。予告編すら見たくない人もいれば、予告編を見てから行く人もいる。さらに、主演俳優の過去作や監督の作品を全部見てから行く人だっています。展覧会も同じです。映画のポスターを見て「おもしろそうだな」とフラッと見る感覚で、美術館に行くのもいいと思います。


――では、「ちょっとぐらいは予習したい」と思ったら、どうすればいいですか?


まず美術館や展覧会の公式サイトを見て、モチベーションを高めるのがいいと思います。何点か作品が紹介されているので、「これを見てみたい」という作品が見つかれば楽しみになりますよね。簡単な解説がある場合には、それを読んで予習してもよいかもしれません。そして現地で「あった、これだ」という体験をすれば、ほかの絵よりも帰ったあとの印象もきっと強くなりますし。


あとは、本展はゴッホという一人の画家に焦点を当てているので、ゴッホの画家人生は10年と短いですし、そういうポイントは調べてもいいかもしれませんね。


――10年というのはやはり短いですか。


短いですね。10年で2000点もよく描いたなと思います。


――よく「印象派」とか「キュビスム」とか「写実主義」とか、いろいろな専門用語が出てきます。本展でも「ヘレーネの愛した芸術家たち:写実主義からキュビスムまで」とあります。そういう言葉はどこまで知っておいたほうがいいですか?


入口としては、そこまでは知っておく必要はないと思います。もし、展覧会で気に入った作品に「キュビスム」と書いてあったら、あとで調べればいいんです。そうすれば、次に展覧会に行こうとしたときに、ほかの「キュビスム」の画家の展覧会が探せますし、いっそう楽しめるようになるかもしれません。


――あくまでも、自分が気に入ったところから広げていけばいいんですね。「教養を身につけるぞ!」的な入り方よりも。


もちろん、教養を身につけることが目的ならたくさん予習してもいいと思いますが、身につくかなあ……。予習が負担になって美術館に行きにくいと思ってしまったらもったいないですから、まずは興味を持つところからが個人的にはいいと思いますね。



いざ、展覧会へ! ゴッホ作品のここに注目してみよう


――本や図録とは違う、生で鑑賞するよさとは何でしょうか。


やはり本物には力があると思っています。筆使いの跡がしっかり見られることや、色彩も大きなポイントですね。色彩は図録ではどうしても本物の再現にはならないんです。また、それぞれの作品の大きさが体験できる点も欠かせません。ゴッホが描いた実際の大きさで目の前に現れてくる。


絵画は二次元ですが、立体的に見えたり、絵がせまってきたり、あるいは自分が絵の中に入っていくような感覚になったりすることもあります。そういう空間で体感できるのは、大きい違いだと思いますね。図録と実際に見る作品では受ける印象が大きく異なるはずです。


――作品の額縁は絵とセットでやってくるんですか?


そうです。クレラー=ミュラー美術館からお借りした作品はすべて、ヘレーネが作らせた額縁(現在はレプリカ)です。ファン・ゴッホ美術館からお借りしている4点はファン・ゴッホ美術館の額縁に入っています。「黄色い家(通り)」があるコーナーの4点だけは違う額に入っていますね。展覧会によっては、額を入れ替えて来日することもあります。


――本展ではゴッホの作品が52点。ゴッホの素描、油彩画、版画が一堂に鑑賞できるとのことですが、そもそも素描や油彩画とは?


簡単に言えば、素描というのは線で描くことです。ちょっと色を使うこともありますけど、いわゆるスケッチですね。油彩画は油絵具で描いた絵のことです。筆で色を塗るわけです。素描を学んでから油彩画を描くのが伝統的な学び方で、ゴッホも最初の3年間は素描に集中していました。そして今回の展示では1点だけ、版画もあるんですよ。


――版画って、あの小学校の図工でやったやつですか?


木版画も版画の一つですね。紙に直接描くのではなくて、何か版になるものに描いて紙に刷る(写す)のが版画です。木版、エッチング、リトグラフなどいろいろな方法があります。この「ジャガイモを食べる人々」は、ゴッホは石に描いてそれを転写した作品です。


フィンセント・ファン・ゴッホ 《ジャガイモを食べる人々》 1885年4月 

リトグラフ、網目紙 28.4×34.1 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


――これ、スケッチじゃなかったんですね!


これはリトグラフという種類の版画なんですけど、ゴッホは版画もちゃんと習ったわけではありませんでした。見えにくいかもしれませんが、中央の後ろ姿の人物のスカートのすぐ左、「Vincent」というサインも反転しています。


――「糸杉の傑作が16年ぶりの来日!」と宣伝されていて、じっくり見たいんですけど、何かおすすめの注目ポイントを教えてください。


フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》 1890年5月12-15日頃 

油彩、カンヴァス 90.6×72cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


夜のうごめくような空の筆使いや、ゴッホが力を入れた糸杉の色ですね。糸杉の深い緑色に魅了されて、ゴッホは糸杉に本格的に取り組むんですけど、なかなかむずかしいと弟のテオに何度も手紙で書いています。糸杉をモチーフにした作品は何枚かあって、その中で最後に描いたのがこの作品です。


明るい緑から黒に近い緑とか。たくさん重ねて糸杉の深みというか力強さを表現していて、筆使いでちょっと風にゆらめくような感じも表現されています。自分が南フランスで感じた糸杉をいかに表現するか、試行錯誤しながら描いた作品なので、筆使いや色使いはぜひ注目してほしいですね。


――この点? 線?のような描き方をゴッホの作品で見ますが、これは本人オリジナルなんですか? 



当時の新しい表現を採り入れて描いています。オランダ時代は暗い絵を描いていたのが、パリに行き、当時流行っていた印象派とか新印象派に出合うんですね。印象派はモネやルノワールで、新印象派はスーラやシニャックが代表的な画家です。ゴッホも新しく出てきた若い画家たちと交流を持ち、新印象派の点描技法を学びます。こういう小さい点で描いている作品(「レストランの内部」)ですね。


フィンセント・ファン・ゴッホ 《レストランの内部》 1887年夏 

油彩、カンヴァス 45.5×56cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


大きな流れでいうと、最初はミレーの「グリュシー村のはずれ」のように、現実世界を見たままに描いていました。それが19世紀の後半になってくると、木は緑で海は青、土は茶などで描くのが当たりまえだった時代から、夕焼けなら木や海もオレンジに見えたり、気分によってはちょっと違う印象を持つことだってある。それをそのまま描こうよという流れが生まれたんです(印象派)。リンゴは赤く描くという時代から、少しずつ人間の感覚がすっと重要になっていったわけです。そのとき、色がすごく重要になっていくと、筆づかいも変わっていってこういう点で描く画家も出てきたと。


ジャン=フランソワ・ミレー 《グリュシー村のはずれ》1854年 油彩、カンヴァス 

46×56 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


「静物(プリムローズ、洋梨、ザクロ)」の作品のように、少し前までは筆のあとを残さないのがいい絵画でした。作品を見て、どういうふうに筆を置いたかわからないですよね。ゴッホの作品とはまったく違う。ゴッホは新印象派の画家たちと出会い、自分も点で描くことを試してみたんですね(「レストランの内部」)。そして自分のやり方に少しずつ変わっていった。


アンリ・ファンタン=ラトゥール 《静物(プリムローズ、洋梨、ザクロ)》 1866年 

油彩、カンヴァス 73×59.5 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


――巨匠ともなると、今までにない技法を自ら編み出して有名になったんだと思っていました。


なかなかそうはいかないですね。その時代の流行りや新しい技法も吸収して、美術の伝統も踏まえながら、自らの表現を生み出していったんです。


――そういう変遷が今回の展示では見られるわけですね。


そうですね。筆使いの変化に注目してみると、おもしろいと思います。今回はオランダ時代からフランス時代まで、ゴッホの表現の変遷も追うことができるのですが、ゴッホの場合はたった10年という画家人生なので、わかりやすいと思います。


――学芸員のみなさんはどうやって鑑賞するんですか?

せっかく間近で見られる機会なので、筆使いや色は見ますし、あとは一点ずつ鑑賞するだけではなくて、ほかの作品と見比べたり、行ったり来たりすることもあります。


――どうしても「解説文→絵」と見てしまいます。


どちらでもよいと思います。絵から見て気になったら解説を読むでもよいです。音声ガイドも助けになると思います。絵の隣にある解説文は読むので、どうしてもそこに目がいってしまいますよね。音声ガイドなら、絵を見ながら解説を聞くことができるので、絵に集中することもできます。


それと、たまに作品を少し離れて見たり、展示室のまん中あたりから見まわしてみるのもおすすめです。1階の後半の部屋、オランダ時代とパリ時代が一つの部屋の中にあるんですけど、ちょっと全体を見まわしてみると、どれだけゴッホが変わったかが、遠くからでもよくわかると思います。


――美術館なら、複数の作品をいっぺんに見比べることもできるのか……。


一点ずつ見ていたときはあまり気にも留めていなかったけど、遠くから見て気づくことって現地ならではだと思います。「黄色い家(通り)」がある部屋では、パリの最後の作品「石膏像のある静物」から「黄色い家(通り)」のほうに歩いていくと、2つの作品が同じ視界に入って、どちらも黄色と青の作品なんですけと、パリ時代とアルル時代の連続性に気づくこともできます。


展示空間って、どういうふうに人の目に入るかを考えながらつくっているんです。今回は基本的には年代順に並べていますが、作品と作品の間隔や、「これとこれは数カ月ずれるけど、隣同士のほうがよいな」ということで入れ替えた作品もあります。


フィンセント・ファン・ゴッホ 《石膏像のある静物》 1887年後半 

油彩、カンヴァス 55×46cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


――そんな工夫があるとは!


展示室の壁の色もそれぞれ違うんですよ。オランダ時代は茶色、パリ時代は明るいベージュ、アルル時代は明るめの緑色……と時代によって変えています。たとえばパリ時代のほうが色彩も明るくなるからあまり邪魔せずに、でも明るくなった雰囲気が出るようにベージュにしています。少し離れたとこから見れば、なんとなく体感していただけると思います。


――大橋さんが個人的に好きな作品はありますか?


「草地の木の幹」ですね。何気ない風景ですが、実際の木はこんなにカラフルじゃないのに違和感はないですよね。それはゴッホの色彩感覚のすばらしさが出ているからで、その色彩によってすごく楽しげで、とても心地のよい絵だなと思っています。


フィンセント・ファン・ゴッホ 《草地の木の幹》 1890年4月後半 

油彩、カンヴァス 72.5×91.5 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


フィンセント・ファン・ゴッホ 《善きサマリア人(ドラクロワによる)》 

1890年5月初め 油彩、カンヴァス 73×59.5 cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


フィンセント・ファン・ゴッホ 《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》 1890年5月 

油彩、カンヴァス 81.8×65.5cm クレラー=ミュラー美術館蔵 

©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands


また個人的なおすすめだからというわけではないんですけど、年代順でいえば、この作品は2階の最後の部屋、糸杉の左手の壁に「草地の木の幹」「善きサマリア人(ドラクロワによる)」「悲しむ老人(「永遠の門にて」)」の3点がかかっていて、年代順ではなく、あえて「草地の木の幹」を真ん中に置きました。入ってきて真正面に見える壁なので、人物画を両脇にして、この作品が中央にあったほうが空間全体がはなやぐと思っていて。そういう展示のしかたもしていますね。


――いろいろな見方ができるんですねえ。奥が深い……! 



というわけで、大橋さんに「ゴッホ展」の楽しみ方を聞いた。ゴッホ展を楽しむ一つのガイドになれば幸いだ。2度、3度と行くたびに新たな発見があるはず。ぜひ何度も足を運んでみてほしい。補足情報もいくつか挙げておこう。


・本展は日時指定予約制。金曜日のみ20時まで夜間開館あり

・メモや写真撮影は美術館のルールに従うこと。本展では鉛筆でのメモはOK、写真撮影はNG

・行ったり来たりもOK! 自分のペースで見てみよう



予習や復習に! 大橋さんのおすすめ「ゴッホ本」


まずはなんといっても公式図録! 全作品収録が魅力

『ゴッホ展 公式図録』


文字でゴッホを読みたい人に

『Kadokawa Art Selection ゴッホ 日本の夢に懸けた芸術家』(角川書店)


図版から見たい人に

『もっと知りたいゴッホ 生涯と作品』(東京美術)


予習にオススメ! 展覧会に合わせたムック本

『ゴッホ名画巡礼 (家庭画報特別編集) 』(世界文化社)


予習にオススメ! 展覧会に合わせたムック本

『孤高の画家 ゴッホ~クレラー=ミュラー 美術館所蔵品でたどる(時空旅人別冊)』(三栄書房)


予習にオススメ! 展覧会に合わせたムック本

『「ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」完全ガイドブック(AERAムック)』(朝日新聞出版)

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

会場:東京都美術館

会期:2021年9月18日(土)~12月12日(日)

休室日:月曜日 ※ただし、11月8日(月)、11月22日(月)、11月29日(月)は開室

開室時間:9:30~17:30 ※金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

観覧料:一般 2000円/大学生・専門学校生 1300円/65歳以上 1200円

※日時指定予約制。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。

※高校生以下は無料(日時指定予約必要)。

問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)

展覧会公式サイト:https://gogh-2021.jp