
仏教的アプローチで、人生を経営しよう
「努力はいつか報われる」
「置かれた場所で咲く」
「今のあなたのままでいい」
これまで広く信じられてきた自己啓発的なメッセージは、もしかしたら、幸せから遠ざける一つの要因だった!?
「人生に行き詰まっている」「何をしていいかわからない」といった漠然とした悩みから、「お金を稼ぐのが大変」「仕事で評価されない」「人と比較されてつらい」「職場の人間関係に困っている」「健康のために我慢することが多い」「ちょっとしたことで後悔してしまうなど、日常生活での悩みまで……現実には対処しなければならない問題が山積みです。
そんなとき、本当に必要なのは、モチベーションを上げるだけの楽天的なメッセージではなく、もっと現実的な指針です。世の中の変化に臨機応変に対応しながら、そのつど自分自身で意思決定し、日々の生活に精を出し、人生を続けていくーーそれが、「人生を経営する」という考え方です。
「経営する」という姿勢で人生に向き合うと、人生はもっと豊かになるかもしれません。本書では、仏陀の教えと実践を通して人生を経営していく方法を説きます。前半で仏教の世界観をもとに人生を見つめ直し、後半ではその知識をもとに日常生活にどう向きあっていけばいいか、さまざまなシーンを引き合いに仮説と検証をくり返しながら考えていきます。




目次
【第1部】人生を変えるのに修行はいらない
第1章 人生は思いどおりにならない
第2章 人生に意味はない
第3章 人生をあきらめる
【第2部】あなたはもっと報われていい
第4章 お金は稼ぎ方より使い方
第5章 競争しないで働くには
第6章 友だちはいらない
第7章 心と体のお手入れをする
第8章 幸せは身近な人とともに
書誌情報
四六判/並製/1C、224頁
Cコード:C0034/ISBN:978-4864945738
著者プロフィール

愛葉宣明(あいば・のぶあき)
法名:釋 明徳
僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員、仏陀倶楽部(BuddhaClub)代表
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校卒業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。